2024/09/06 10:00




前回に引き続き、
オリーブオイルのお話。

今回は、
【バージンオリーブオイル】を深堀っていきます。

ちょっと堅苦しいけど
とっても為になる内容ですので、
どうぞ最後までお付き合いくださいね〜(^^)


よく聞く「バージンオリーブオイル」という言葉。
IOC(国際オリーブオイル協議会)は、
細かく4つに分類しています。

それは・・・

1.エキストラバージン : 酸度 0.8%以下
2.バージン : 酸度 2.0%以下
3.オーディナリー : 酸度 3.3%以下
4.ランバンテ : 酸度 3.3%を超えるもの(食用には不向き)

上のように、まずは化学的な数値で分類します。

(国際基準と日本独自の基準は異なっています。
ここでは、国際基準についてお話しています)



オリーブは、収穫すると
急激に劣化する特性があるんです。
まさに、鮮度が命!

このため、
出来るだけ早く圧搾しなければなりません。

「酸度」は、
原料であるオリーブの新鮮さや品質の良し悪し、
圧搾までのスピードなどを表す
大事な指標です。

最高ランクの、
【エクストラバージン】と認定されるには、
酸度は0.8%以下でなければなりませんッ!

ちなみに、
エフジンが扱う「スクタリ」は
酸度0.25%。

家族総出で手積みした早熟の実を
素早く圧搾しています。


化学検査だけでも
かなり厳しいのですが、
これで終わりじゃないんです!

『官能検査』と言って、
IOCが認定したオイルマイスターが
10人ほど集まり、

各々の五感を駆使して
フルーティーさ、辛み、苦み、香りなどなど
丹念に評価します。

この「官能検査」の評価と「化学検査」の結果を統合して
最終的なランク付けをするんです!

いやいや、厳しい世界ですねぇ・・・・(@_@)


同じ品種の実であっても、
土地の違い、栽培方法、摘果の時期、製造方法などによって
味も香りも異なります。

その年の気候によっても
味が違うんですよ〜

ワインみたいですね!

生産者の拘りや愛情、
プライドの瓶詰めとも言えそうです。

-----

オリーブオイルの分類について
2回に分けてお話しました。

少しでもお分かりいただけたら
とっても嬉しいです!


最後までお読みいただき
ありがとうございました (^o^)

(写真はアテネ市内で撮影)