2024/07/04 09:05


真夏のギリシャは、

灼熱の日差しが容赦なく照りつける。


「また今日も晴れてるのか・・・・」

と、半ば嫌気が差すほどだ。


そんな中、

ちょっと無謀かなと思いつつも

アテネの中心に位置する 国立考古学博物館を訪れることに決めた。


目当ては

深海から引き上げられたポセイドン像。

(ゼウス神かともいわれている)


一度見たことがあるのだが、

それ以来心惹かれてしまっているのだ。


しかし案の定、

道の途中でものすごい暑さに勝てず、

街角にある小さなカフェ

「PHILOS(フィロス)」で一休みすることに。

instagram : @philos_athens


*


廃墟をリノベートした店内は

真昼のアテネでありながら

柔らかい光にふんわりと包まれていて、

大理石の床にはモザイク模様が施されている。


高い天井からは

折り鶴の飾りがかけられ、

ノスタルジックな雰囲気に圧倒されて

暑さもわすれてしまった。



そして、

暑い暑いと逃げ込んだのに

何故か熱いハーブティーを注文。


何とも可愛らしいカップに入ったお茶を運んできたのは

日本のマンガが大好きだと語る若い青年だった。


屈託のない笑顔を見せながら

「暑いのにお茶? 変わってるね! 」

と、驚きと愛ある誂いの声も貰って

心がほぐれていった。


どこか他人事のように、

大理石の歩道に反射するまばゆい光を眺めながら

行き交う喧騒もしばし楽しむ。


狂った暑さをもろともせず

楽しそうにしている人々は、

深海から引き上げられたギリシャ神の像より

逞しく映っていた。